▼ ファミリーのイメージは家族写真で
建物や周辺の緑の写真に家族の写真を加えると、
グッとファミリー感が出ます。
家族写真は目一杯大きくする必要はありません。
大きく使い過ぎるとカジュアルになり過ぎてしまい、
住宅としての信頼感が低下する恐れがあります。
小さく添えるだけで十分効果的です。
家族が手をつないだ写真に犬が入っているのが、
理想の家庭のイメージを最もよく表現できます。

(図1)家族写真は小さく添えるだけで効果がある

(図2)犬が入ると理想のファミリー像に近づく
▼ 建物、環境、家族の3つのバランス
建物の写真は資産価値、環境の写真は実用価値、
家族の写真は精神的な満足を表します。
どれか1つに偏ったり、
逆にどれか1つでも無くなってしまうと、
商品の魅力を100%伝えることはできません。
もちろん、これら3つは厳密に分けられる訳ではなく、
例えば建物の写真でも実用価値や精神的な満足もイメージさせるように、
それぞれの写真が様々な価値を少しずつ表しています。

(図3)建物の写真が無いため堅実さと現実感が弱い
マンション・住宅は物件によって表現方法が異なります。
今日は比較的高級な物件について解説します。
(1)航空写真で資産価値を伝える
マンションや住宅には、普通に住まいとして利用する価値以外に、
売却して換金できる資産としての価値もありますが、
航空写真を使うことで、価値を客観的に証明し
資産としての価値を強調することができます。
インテリアや家族の写真を全面に出してしまうと、
生活という利用価値ばかりが強調されてしまい、
一家の主であるお父さんの共感を得られません。
資産価値をアピールするためには、
立地や周辺の環境を客観的に証明できる航空写真が最適です。

(図1)航空写真で立地を客観証明。スポットライトが気分を盛り上げる。
(2)建物のアップやインテリアで生活をイメージさせる
資産価値は最大のアピールポイントですが、
必ずサブに建物のアップやインテリアの写真を掲載して、
現実感を補うようにします。
理知的すぎても情緒的すぎても、商品の本当の良さは伝わりません。
理性と感情の両面から説得することがポイントです。

(図2)堅実さと夢のバランスが大切。
(3)自然の写真は高級感と豊かさの象徴
住宅を取り囲む庭園や並木道は落ち着いた情感を表し、
高級感や上品さを暗示します。
建物が大きく、回りの自然が小さくすると、
即物的・現実的な価値を強くアピールできますし、
逆に、建物を小さくして自然を大きく入れれば、
高級で落ち着いたイメージとなります。
実際の商品のイメージに合った雰囲気を選ぶことが重要です。

(図3)情緒ある静かな住環境が暗示される。
(4)フォントは太めの明朝体がよく似合う
メインのフォントは、堂々とした太めの明朝体を使用します。
特大の明朝体で、明快な言葉をゆったりとレイアウトすることで、
歴史ある重厚さを表現し、資産を手にする雰囲気を盛り上げます。
歴史や情緒にはゴシック体は実用的すぎて似合いませんし、
細い明朝体も頼りない印象になるので避けます。
明朝体や隷書体のような、筆書きのぬくもりを感じられるような
書体を選ぶと良いでしょう。

(図4)どっしりとしで重厚な明朝体
自動車はメーカーとディーラーでデザインの方向性が異なります。
メーカーでは車種ごとに、どんな車なのかを伝えることに重点を置きますが、
ディーラーではメーカーが作ったイメージを基盤に売ることに専念します。
今日は自動車ディーラー側のデザインについて解説します。
(1)買いやすさをアピールする
ディーラーのデザインでは、売ることに専念します。
車自体のイメージはCMやパンフレットで出来上がっているため、
後はそれが、いかにお得か、いかに買いやすいかを伝えることで、
購入の後押しをします。
具体的には価格やローン金利をはっきりと大きく表示することです。
価格が小さいと自信なさげに見えてしまうため、
はっきり大きく、激安表現で価格を提示します。
減税や補助金などがある場合も最大限強調して、
今が買い時であることを伝え優柔不断な買い手の背中を押します。

(図1)価格とローン金利を強調
(2)大量の情報でお買い得感を演出
写真や文字を沢山用意して、余白を少なくレイアウトします。
余白が多く情報が少ない画面は、気取ったような冷たい印象を与えるため、
見る人の購買欲に水を差してしまうため避けましょう。
目一杯情報を詰め込むことで、売る側の積極的な態度や熱意を伝えます。

(図2)大量の情報
(3)太字の見出しと鮮やかな配色が気分を盛り上げる
にぎやかな画面は見る人のテンションを上げてくれるため、
購買欲も上がってきます。
大きな買い物には合理的な理由に加えて勢いも必要になってくるため、
暗く落ち込んでいる時には購入を決断できません。
鮮やかな色彩は、極太のタイトルや大量の情報と合わさることで、
お買い得感を最大限に演出する相乗効果があります。

(図3)ハイテンションな配色